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発見しにくいがん

ハート

早期発見が決め手

胆のうは、肝臓が分泌する胆汁を一時的に溜めておく小さな臓器であり、胆のうから十二指腸に胆汁が送られて、消化吸収を助けています。胆のうにできるのが胆のうがんで、すい臓がんと並んで最も発見しにくいがんの一つです。胆のうがんは、日本人ではそれほど多いがんではありませんが、毎年10,000人を超える人が亡くなっています。40歳までに発症することは稀で、40歳代後半から50歳代にかけて徐々に増え始め、60歳から70歳代で最も多く発症します。また女性のほうが発症率が高く、男性の約2倍のリスクがあるというのも特徴です。胆のうがんは、初期には自覚症状がなく症状も出ないので、早期発見がとても難しいがんです。それでいて進行が早く、みぞおち周辺の痛みや、背中、腰の痛み、食欲不振や体重減少、下痢や便秘などの自覚症状が出てきたときには、すでに進行がんで、外科手術による摘出が難しくなっていることも少なくありません。

新療法の可能性が見えた

早期発見で手術が出来れば、5年生存率が90%を超える数字が示されていますので、そのためには定期的に人間ドッグを受けることなどが大切になります。胆のうがんは進行してしまうと、外科手術に加えて、化学療法(抗がん剤)や放射線治療などを組み合わせた治療が必要になってきます。注目すべき新しい動きとして、2015年8月、国立がんセンターのグループが、胆のうがんと胆管がんの原因となる遺伝子異常の32個を特定したと発表しました。32個のうち14個については、他のがん用に、すでに遺伝子異常を抑える薬の開発が進められています。胆のうがんと胆管がん患者の約4割で、この14個のうちのいずれかの遺伝子異常が見つかり、すでに開発中の薬が効く可能性があることが確かめられました。残りの異常遺伝子18個についても、治療薬の開発が進む可能性があり、また免疫力を上げる薬の開発など、免疫治療の可能性があることも分かりました。胆のうがん治療の新しい展望が拓けたといえるでしょう。

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