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炎症とがんの関係

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炎症はがんの原因か

炎症はがんの原因になるかという疑問に対して、古くから多くの議論がありました。現在ではいくつかの組み合わせで、炎症ががんの発生に結びつくことが知られています。炎症は体の免疫能を担う白血球やリンパ球が、体内に入ってきたウイルスや細菌を処理するときにおこす防御反応の結果みられる現象です。炎症の場では白血球やリンパ球が微生物などの異物を処理するために、有毒物質や細胞を増やす物質を出します。これらの物質が組織や細胞の遺伝子に傷をつけることがあります。体はこれらの傷を治すための仕組みを持っていますが、完全には修復できないことがあります。このことが炎症を慢性化させたり、がん細胞を生む原因になると考えられます。その代表的な例が肝炎と肝臓がんの関係です。

肝炎からおこるがん

B型およびC型肝炎ウイルスは、感染者の血液との接触などを介して急性肝炎を広めます。B型肝炎ウイルスによる急性肝炎を発症した一部のヒトとC型肝炎ウイルスによる急性肝炎をおこした多くのヒトは、ウイルスを持ち続けて肝機能障害が持続する慢性肝炎に移行します。慢性肝炎になった肝臓は多くの年数を経て、瘢痕ができ硬くなる肝硬変になります。肝硬変になった組織の中にある遺伝子の傷が治らない細胞が、異常な増殖をして肝臓がんに変わることがあります。タバコの吸いすぎやアルコールの飲み過ぎは、肝臓がんになる過程を早めます。肝臓がんの診断には超音波検査や画像検査法が、治療には外科手術・焼灼療法や肝動脈塞栓法などが用いられます。肝臓がんの予防には肝炎の早期発見が大切で、B型ウイルス肝炎の感染に対してはワクチンがあります。

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